AI 執筆支援(実験的機能)
作成日: 2026-03-06 / 更新日: 2026-06-07
⚠️ 現在、この機能は作者には開放されていません。 AI 執筆支援は実験段階で、エディタ上の機能としては提供していません。現状は運営側の内部パイプラインとしてのみ動作しており、作者が自分で実行することはできません。本ドキュメントは仕組みの紹介です。一般公開の時期は未定です。
kaedevn には、AI を活用して物語の執筆をサポートする仕組みがあります。複数の LLM プロバイダに対応した統一 AI 基盤(ai-gateway)の上に構築されており、プロバイダの追加や切り替えが容易な設計です。
概要
AI 執筆支援は、あなたのアイデアを元にシナリオの骨格を自動生成する仕組みです。白紙の状態から書き始めるのが苦手な方や、プロットの叩き台がほしい方に向いています。
5段階の生成パイプライン
AI は以下の5つのステップ(Stage 0〜4)で段階的にシナリオを構築します。現在の生成エンジンは Google Gemini(Google AI Studio)で、各ステージで品質と速度のバランスを取るためにモデルを使い分けます。骨格や仕上げなど精度が要る工程は Gemini 2.5 Pro、量をこなす中間工程は Gemini 2.5 Flash を使います。
Stage 0: 章構成スケルトンの生成(Gemini 2.5 Pro)
作品全体の骨格を決める段階です。あなたが入力した設定(世界観・キャラクター・プロット・テーマ)を元に、章立ての大枠を提案します。
Stage 1: 章プロットの生成(Gemini 2.5 Pro)
各章の目的・主要な出来事・感情の起伏・登場キャラクターを具体化します。
Stage 2: 話(エピソード)プロットの生成(Gemini 2.5 Flash)
各章をさらに細かいエピソード/シーンに分解します。シーンごとの目的、登場キャラクター、感情の流れが提示されます。
Stage 3: シーンテキストの生成(Gemini 2.5 Flash)
個々のシーンの実際のセリフとナレーションを生成します。キャラクターの口調や作品の雰囲気を反映したテキストを出力します。
Stage 4: エディタ用ブロックへの変換(Gemini 2.5 Pro)
生成されたシーンテキストを、kaedevn エディタが読み込めるブロック形式(背景・キャラ・テキスト等のページ JSON)に変換します。背景指定やキャラ表示の配置もこの段階で AI が組み立てます。
生成エンジンと AI 基盤
現在、AI 執筆支援の生成は Google Gemini(Google AI Studio) で動作しています。既定モデルは次のとおりです。
| 役割 | モデル | 使用ステージ |
|---|---|---|
| 高精度(pro) | gemini-2.5-pro | Stage 0 / 1 / 4 |
| 高速(flash) | gemini-2.5-flash | Stage 2 / 3 |
テキスト生成は共通の AI 基盤(ai-gateway)の上に構築されており、LLMClient / EmbeddingClient という統一インターフェースを介してプロバイダを切り替えられる設計です。基盤としては Google AI(Gemini API)に加えて Google Vertex AI・OpenAI・Anthropic、およびテスト用の Mock に対応していますが、現行の執筆支援パイプラインの本番経路は Gemini です(OpenAI は埋め込みのフォールバック等で補助的に利用)。
ベクトル埋め込み(RAG 検索用)
- OpenAI
text-embedding-3-small— 文書の意味検索(API キーがある場合) - Google AI
embedding 系— 文書の意味検索(フォールバック)
RAG(検索拡張生成)
AI が生成する内容の質を高めるため、ハイブリッド RAG(Retrieval-Augmented Generation)が組み込まれています。
- あなたの世界観設定やキャラクター設定をベクトル化
- 生成時に関連する設定を自動で検索・参照
- 設定と矛盾しない一貫性のあるテキストを生成
利用について(現状)
この機能は現在、作者には開放されていません。 エディタ上に「AI アシスト」のような操作メニューは無く、作者が自分で生成を実行する手段は提供していません。
現状は、上記のパイプラインを運営側が内部的に実行し、生成結果をプロジェクトへ取り込む形でのみ利用しています。作者向けの提供(エディタからの実行・取り込み)は今後の検討課題で、公開時期は未定です。
将来公開する際も、AI が生成した内容はあくまで下書きという位置づけです。自由に編集・追記して、あなたの作品に仕上げる前提で設計しています。
注意事項
- この機能は実験的なもので、作者にはまだ提供していません(運営内部での検証段階)
- 生成品質は今後改善されます
- AI 生成にはインターネット接続が必要です
- 生成されたテキストの著作権は作者に帰属します
関連ドキュメント
- KSC スクリプト仕様書 — 生成されるスクリプトの形式
- エディタ完全ガイド — エディタでの利用方法
- よくある質問 — AI 機能についての質問